INTERVIEW CASE 03
「当たり前」を改革し、
設計から効率的な
現場づくりを目指す。
就職活動で悩んだときに出会い、直感を信じて入社。
大学で情報分野を専攻していたことから、プログラマーなど学んだ知識が活かせる職種を目指していました。ただ、就職活動を進める中で「本当にこの職種が自分に合っているのだろうか」と悩んでしまった。改めて自分自身を見つめ直してみると、大学時代に少し学んだ“電気・電子”分野に強い関心を持っていたのを思い出しました。そこから視野を広げて企業を探すようになり、出会ったのが松定プレシジョンです。
正直に言うと、最初は松定に対して強い魅力を感じていませんでした。しかし、面接時に先輩方から話を伺っていくと「いろいろなことが経験できて、おもしろそう」という印象を受けました。その直感を信じて、入社を決意しました。
実際に入ってみるとまさにその通りで、設計だけにとどまらず、製造工程や資料作成、製造ラインとのやり取りなど業務範囲は多岐にわたります。専門知識があったわけではなかったので苦労も多かったのですが、生産現場など社内業務をひととおり体験できる社員研修や何でも相談できる職場環境に支えられ、乗り越えられました。
経験と技術の“引き出し”を開き、トラブルを解決していく。
現在は、最大1000V程度の低圧スイッチング電源(36W〜1200Wクラス)におけるアナログ回路設計を手掛けています。メインは保守開発で、お客さまの要望に応じてインターフェイスを追加したり、製品仕様を見直したり、ライン組み立てのための設計・調整なども取り組んでいます。直販スタイルを取っている松定は、お客さまの声が届きやすく、既存商品のカスタマイズを求められることも珍しくありません。難易度の高いリクエストをいただく場合もありますが、マイコンボードの設計を担うデジタル設計チームと連携しながら開発を進めています。
納品した製品のトラブルシューティングも、大切な業務のひとつ。電気が上手く流れないといったトラブルでも原因は無数にあり、設計上の不具合か、使用環境の問題なのか、慎重に見極める必要があります。経験値や技術的な“引き出し”の多さを求められる業務で、11年の経験を重ねた今でもむずかしさを感じています。そのぶん、解決できたときの喜びは大きく、設計した電源がお客さまの元で活躍している姿を見ると、「がんばって良かった」と心から思えます。
製品単位ではなく、仕組みごと整えられる設計を目指す。
松定は、製品シリーズごとに一人の設計担当がつく体制で、私もいくつかのシリーズの保守設計を担っています。同じシリーズを長年受け持つので、必然的に繰り返し作業が生まれ、ルーティンも増えていきます。この「当たり前になっていること」にこそ見直すべき点があるのではないかと感じ、少しずつ改善を進めています。
たとえば、外注先や生産ラインに正確な情報を共有する作業指示書。より効率的に運用できるよう、独自のテンプレートを作成しました。手順やルールをテンプレートに入力するだけで「作業の教科書」が完成し、それを見ることで迷わずスムーズに作業できるよう工夫しました。
入社11年目を迎え、会社全体を俯瞰で見られるようになりました。そうして見えてきたのが、「その場しのぎの改善ではなく、現場全体のムダを減らす仕組みをつくる」という課題。目の前の不具合を設計で解決するだけでなく、その背景にある構造的な課題を洗い出して整えていく必要性を感じています。まだ取り組みの途中ではありますが、ひとつひとつの課題に丁寧に向き合いながら、より効率的で強い現場をつくる手助けができればと考えています。
MESSAGE for Students
先輩からのメッセージ
自分の力で課題解決をしたい人に、ぴったりの場所。
自分の力で課題解決をしたい人に、ぴったりの場所。
松定では、お客さまのニーズだけでなく、営業や生産の声に応えられる設計が求められます。「お客さまのために製品をより良くしたい」「現場の課題を設計で解決したい」という人が活躍できる環境が整っています。あなたの柔軟な発想と実行力を、松定で発揮してください。
K.Y. 所属部署:設計・開発職(研究所勤務) 2014年入社関西大学大学院 システム理工学部
関西大学大学院 システム理工学部
CROSS TALK
現役社員の対談
松定プレシジョンでキャリアを積んできた先輩社員2名に、業務内容の面白さ、松定プレシジョンでのキャリア形成、松定流の育成とサポートについて、対談を行っています。
実践を通して、開発力を育てる。自分で考えてカタチにするからこそ、設計の醍醐味を初期段階から味わえる。と言って、任せきりにはしない。進捗把握と検証フェーズをしっかり確保する松定流のO.J.T.について対談で語っていただきました。
