CROSS TALK CASE 02

CROSS TALK CASE 02

まずは、やってもらう。
実践で
学ぶのが松定の
OJTスタイル。

H.S.

H.S.

機械設計
1998年入社
出身大学学部:
第一工業大学 
工学部 機械工学科
A.K.

A.K.

機械設計
2022年入社
出身大学学部:
滋賀県立大学 
環境科学部 生物資源管理学科

自分で考えてカタチにする。設計の醍醐味を初期段階から味わえた。 自分で考えてカタチにする。
設計の醍醐味を初期段階から味わえた。


H.S.:私もKさんもX線検査装置の機構設計を担当しています。とはいえ、松定は基本的に1シリーズに対して1人の設計者がつく体制。同じ設計に関わっているわけではありません。

A.K.:そうですね。私が今取り組んでいるのは既存品である「産業用マイクロCTシステム」の改良で、数百種類にもおよぶ部品の一つひとつを見極めながら、より使いやすいものになるよう設計しています。松定の「使いやすさ」には2つの視点があって、ひとつは「お客さまにとっての使いやすさ」。具体的には、撮影するサンプルがより見やすくなるよう工夫しています。もうひとつが「生産者にとっての使いやすさ」。企画開発から生産まで自社で行う松定では、より短時間で良いものをつくれる構造の設計も重要です。

H.S.:私も最近、生産現場で使用する治具を改良しました。高電圧の線を曲げなくてもいいよう変更したら、「使いやすくなった」と評価されました。設計は生産現場と一体になってするものだと改めて感じています。 自分で考えてカタチにする。設計の醍醐味を初期段階から味わえた。

A.K.:製造ラインからのリアルな声が、設計の出発点になることも多いですよね。それをどう解決するのかが私たちの腕の見せどころ。でも、そう簡単ではありません。3D-CADではうまく表現できていたのに、いざ現物にすると再現できない……そんな経験もあります。Sさんをはじめとする先輩方には、日々助けてもらっています。

H.S.:いやいや、X線装置に関してはKさんのほうが先輩じゃないですか(笑)。私は設計を25年くらいやっていますが、電源装置など別領域を担当していました。Kさんは私よりもX線装置に長く関わっているし、生産部にいた経験もあります。教えてもらうことも多いんですよ。OJTって、先輩が後輩にマンツーマンで指導するのが一般的だと思いますが、松定は少し違う。お互いの強みを生かして学び合うことを大切にしています。

A.K.:X線装置に関しては、私のほうが少しだけ長く担当しています。でも、設計のキャリアはまったく違います。配属当初は何もわかっていなかったので、先輩からさまざまなことを教えてもらいました。とくにありがたかったのは、「このやり方でやれ」といった押しつけではなく、「自分で考えてみて」と背中を押してくれる姿勢です。自分で考えて実践できる設計の醍醐味を、初期段階から味わうことができました。

1対1のOJTではなく、チーム全体で成長をサポートする。 1対1のOJTではなく、
チーム全体で成長をサポートする。


A.K.:私は大学で農学を専攻していて、理系の専門知識はほとんどありませんでした。ただ、機械いじりが好きで、設計の仕事に強い憧れがあったんです。入社後は新入社員研修で基礎から学び、その後は現場で実際の製品にふれながら実践的に知識を身につけていきました。

H.S.:松定のOJTは、「実践で学ぶ」のが基本。私自身も入社当初から設計を任されて、わからないなりに手を動かしてスキルを身に着けていきました。だから、私がOJTをする立場になっても、「まずは実際にやってもらう」ことを大切にしています。ただし、任せきりにはしません。進捗は把握していますし、カタチになった段階でしっかり検証します。仮に失敗しても、そこからやり直せばいいんです。基本的には否定せず、見守る姿勢を心がけています。

A.K.:ちょうど良いところで、ストッパーがかかるんですよ。「このまま進めたらまずい」というタイミングで、先輩方が助け舟をだしてくれる。OJTでも「実際に自分でやってみて、その後に周りから意見をもらう」を繰り返していたので、OJTを受けている感覚があまりなかったんですよね。

H.S.:私自身も、KさんのOJTを担当している感覚はなかったかも(笑)。ミーティングではチームのみんなでアドバイスしていましたし、3D-CADの操作は私より得意な人が教えていました。1対1のOJTというより、「チーム全体で成長をサポートした」という表現のほうがしっくりきます。 1対1のOJTではなく、チーム全体で成長をサポートする。

A.K.:チームの先輩方には、実践的なノウハウだけでなく、機構設計の基本的な考え方も教わりました。3D-CADで描いていると「こんな機構を入れたらおもしろいかも」などいろいろなアイデアが思い浮かぶので、つい設計者のやりたいことを優先しそうになる。でも、やるべきことはお客さまや生産者の課題解決です。先輩からの指摘で、本来の目的に立ち戻ることがよくありました。

H.S.:その気づきは、設計者としてとても大切です。ただ、個性を出すことも忘れないでほしい。設計部には「こうしたい」という要望は届いても、「こうやってくれ」という指示はありません。どう実現するのかは、自分の発想次第です。ゼロから考えていくのは簡単ではありませんが、自分のひらめきや工夫が製品になって誰かの役に立つ。その達成感こそ設計者の醍醐味だと思うので、大切にしてもらいたいですね。

技術は日進月歩。
若手から教わることもたくさんある。

技術は日進月歩。若手から教わることもたくさんある。

A.K.:松定が役職のないフラットな組織だということも、若手にとって助かっています。上司と部下という明確な上下関係があったら、評価を気にして良い面しか見せなくなるだろうし、相談もしづらくなるはず。Sさんは設計者として長いキャリアを持ち、年齢も倍くらい離れています。一般的な会社だったら気軽に話しかけられるような立場ではないかもしれませんが、松定では気兼ねなく声をかけられます。

H.S.:そんなに歳が離れているの!? 驚いた(笑)。でも、年齢は関係ありません。設計の世界は技術進化が早く、昔はできなかったことが、今の技術では簡単に実現できたりします。知識も時間が経てば古くなっていくので、常にアップデートが必要です。Kさんから新しい情報をもらうことも多くて、私自身の成長にもつながっています。

A.K.:私自身は、過去から学ぶ機会も多いです。松定には膨大な数の製品実績があって、設計データには先輩たちのアイデアが詰まっています。それらを見ることで、発想の幅が広がっていく感覚があります。

H.S.:過去から学ぶ姿勢は大切です。ただし、良い設計をまねするだけではなく、新しいアプローチを試すことも忘れずにいてください。自分らしい設計に挑戦すれば設計者としてスキルアップできますし、松定にはそうした挑戦を後押しする社風がありますから。

A.K.:ありがとうございます。積極的にチャレンジして、自分らしい設計ができるようになります。そのうえで、「設計だけの人間にならない」ことが大切だと感じています。ひとつのプロジェクトには多くのメンバーが関わっているので、全設計者も全体を俯瞰しながら動くことが求められると実感しています。これからは、進行管理やコミュニケーションのスキルも磨いていきたいですね。

H.S.:設計者として、チームの一員として、全体を見て進行する意識はとても重要です。次はKさんがOJTをする立場になるので、そこもしっかり伝えてください。期待しています。

Thinking back on the talk

対談を振り返って

H.S.:KさんはX線装置設計の経験が豊富なので、私は追っていく立場だと思っています。そのうえで、先輩設計者として期待するのは、もっと斬新なオリジナル設計へのチャレンジ。周囲が「まねしたい」と思うような設計を生み出してくれるのを楽しみにしています。

A.K.:Sさんには、いつも的確なアドバイスをいただき助かっています。安心して相談できる存在が身近にいるのは、設計者として本当に心強い。それに、私たちには「機械いじり」という共通の趣味もあります。実は近いうちにマニュアル車を購入する予定なので、Sさんお得意のカスタム方法いろいろ教えてください!

対談を振り返って

INTERVIEW

社員インタビュー

  • 最新技術を支える電源装置に誇りを持ち、お客様に提案する。

    営業(東京勤務)
    2022年入社 F.K.
    明治大学 商学部商学科
  • 生産の探究者として、
    効率的な仕組みづくりに挑む。

    生産技術職(本社勤務)
    2021年入社 T.K.
    金沢工業大学 工学部電気電子工学科
  • 「当たり前」を改革し、設計から効率的な現場づくりを目指す。

    設計・開発職(研究所勤務)
    2014年入社 K.Y.
    関西大学大学院 システム理工学部

CROSS TALK

現役社員の対談

松定プレシジョンでキャリアを積んできた先輩社員2名に、業務内容の面白さ、松定プレシジョンでのキャリア形成、松定流の育成とサポートについて、対談を行っています。

実践を通して、開発力を育てる。自分で考えてカタチにするからこそ、設計の醍醐味を初期段階から味わえる。と言って、任せきりにはしない。進捗把握と検証フェーズをしっかり確保する松定流のO.J.T.について対談で語っていただきました。

  • EVENT
  • '27 ENTRY
  • '28 ENTRY